7月4日(木)に「ひとり事務員の要求交流」をテーマに例会を行いました。参加者は5名(全員法律事務所の事務員)と少なかったのですが、開始してすぐに色々な話が出ました。
勤務時間後にも休みの日にも、職場の弁護士から「あの書類どこにあるかな?」といった電話が頻繁に入ると。少人数の職場で良くも悪くも人間関係が密になるからか、オンとオフの境目が曖昧になってしまうのかもしれません。ひとり事務員体制(もしくはそれに近い少人数体制)だと、受付も法律事務も会計事務も全て一人で担わなければならないという業務範囲の方が少なくないようで、本当に大変です。有給休暇はあれど、休みを取ると次の勤務日に仕事がドサッと積み上がっていることに直面するため、有給休暇もほとんど取れないといった悩みも聞かれました。
就業規則が無く、定年も退職金も存在しない職場で働いている方も参加されました。昔ながらの体質で、弁護士をはじめ、弁護士の配偶者からも仕事とは関係ないことまでやらされるそうです。買い物をする際の運転手、ゴルフへ出かけるときの運転手や、飼い犬の世話など。弁護士が自分の身内を職員にして、身内だけひいきにするということも。
人手不足が叫ばれる中、横から「転職すればよいではないか」と言い放つこともできるかもしれませんが、年を重ねてくると簡単に転職することもできませんし、全てが嫌だというわけでもなく、仕事のやりがいもあったりしますので、環境を良くしていく展望を持ちつつ、職場に残って働き続けたいものです。
東海法労では、毎年取り組んでいる事務職員アンケートや、今回のような取り組みを通じて「ひとり事務員」さんの悩みや要求を掴み、業界団体への要請行動や啓発活動に引き続き力を入れていきます。
なお、あからさまなハラスメントなどがある場合には、組合として何らかの行動を起こしていきたい考えですので、お気軽にご相談ください。周りにお困りの方がいるようでしたら、組合を紹介してあげてください。宜しくお願いします。
(組合員Kさんより)